町場ブログ左官屋日和

左官屋仲間

仲間というのは得難いものです。
その意味を表す英語はいくつかあるみたいで、「会社」を意味するカンパニーもその一つのようです。ギャングもその一つのようです。悪い仲間という感じでしょうけれども。
戦友とか同志となると意外なことにコンパニオン、イタリア語ではコンパーニョとかのようです。
コンパニオンと聞いてすかさずレースクイーンを思い浮かべてしまうと、戦友という言葉の重みが良い感じで軽やかになる気もします。

歌にもいろいろあります。弊社の社長も好きな歌に「仲間」というケツメイシの作品があります。

町場部門でもいろいろな仲間が入っては去り、去っては入りを繰り返し、延べ人数は20人から30人というところでしょうか。延べ人数ということで考えると、あんまり長続きしないんだなとか、回転早いんだなとか、想像を膨らまされてしまいそうですが、まあ、そうなんです。
中には関係が続いている人もいますが。人が集まれば色々あるのが当たり前です。うまくいく事ばかりではありません。

現場でう×こを漏らされたりすればあまり楽しくありませんし、遅刻を指摘すると酒臭い息を吐きながらヘロヘロなパンチを繰り出されれば脱力もします。
逆に、好きな塗り壁でも残業残業また残業とくればもう仕事じゃねーだろコレ?と言い始める人も出てきます。
「仲間」の歌詞とはおよそかけはなれた世界も時には展開していくわけですが、そりゃそうです。十人十色です。そして出会いがあれば別れもあります。さよならだけが人生だとはよく言ったものです。

良いことばかりじゃありませんが、もちろん悪いことばかりでもありません。

例えば、ある程度の規模の現場で、デザインが凝ってたりすると、階段室から巻いて巻いて上から下まで・・どこまで続くのこれ??というとき、やはりチームプレーで一気にいけると、仕上がりも綺麗なんですよね。
出隅のところで、ここの出隅ならそれほど気にならないし切ろうとかそうした工夫も必要な場合もありますが。でもやはり切らずに仕上げられたときの出来の充実感は格別です。
そういう細部に宿ったものは気づかないようでいて案外伝わります。

塗り壁で仕上がっていればおもしろいんじゃないかなあという建物のイメージは結構無限です。
そのイメージには小さな可愛らしいものもありますが、巨大なスケールの建物までキリがありません。
それがどんな建物なのか、アフリカのマリという国のような泥壁の巨大建築が突然東京のど真ん中には出来ないでしょうが、今の左官ならではの仕上げでならば何かがあり得るかもしれません。想像の上では無限大です。
それを実現させるための人数はいればいるほど可能性が高まります。もちろん常に出来ることをやりつづけているので不足はありませんが、同時に想像を出来る限り形にするためにつねに募集のアンテナを張り続けるわけです。
たまに、増えたり、また減ったり・・とアメーバみたいな形も悪くはありませんが。

今年もこれから比較的大きめの規模の内装の現場がつづきます。珪藻土、西洋漆喰、漆喰、輸入ものの塗り壁、いろいろです。場所的には結構遠くから近くまで。他にも細かなことですが試したいこともあります。

昔は左官の現場はご近所さんも総動員の祭みたいなものだったらしいです。
土壁の頃の話なので今はそうはいきませんが、気分はいつもそんな感じです。でも、この祭りは夜を徹してではなく、定時までをモットーにと思っています。もちろんノンアルコール、自分に関してはノースモーキングで。吸えなくなってしまったのです。愛煙していたころのピースの香りはいまだに懐かしいし好きなのですが。
今後、そんな話もからめつつ現場のことや材料のこと、左官にまつわるエトセトラをざっくばらんにできればと思っております。

2016年11月17日 町場

「左官屋日和」スタート

町場担当の井介(いかい)です。

子どもの頃から鏝を握り、厳しい親方である左官屋の親父の背中を見て育った・・というような生粋の左官屋ではありません。
もしも左官という言葉を早くに知っていたらきっとその道に飛び込んでいたでしょうが、もともとは美術の道を選び、紆余曲折のさなか、左官職人との偶然の出会いがきっかけでこの道に入りました。

その転換に驚く知人がほとんどでしたが、美術の道を進んでいる時に作っていたものが「壁」みたいなものだったことを知る知人には妙に納得してくれる人もいました。

それ以来、塗り壁、左官仕事の魅力と可能性に魅入られています。と同時に課題もありますが、世の中的にまだまだ塗り壁が果たせる役割というものが多々あることは間違いなさそうです。

そんな役割をこなせる役者さんである左官職人は何人いても足りないぐらいです。
熟練者はもちろんのこと、これからやってみようと、やってみたいと思っているような初心者の人まで幅広く募集しています。
ご興味のある方、ぜひご連絡ください。お待ちしております。

これからこのブログでいろんな町場情報を発信していければと思っています。つれづれに不定期になりますので、発信できたときがその日和が良かったということで、左官屋日和というタイトルにしてみました。よろしくお願いいたします。

写真は、つい先日の現場で、お部屋の塗り替えをさせていただいたとき、あっという間に懐いてくれたお施主様のワンちゃんとのツーショットです。

20161114

2016年11月16日 町場