町場ブログ左官屋日和

事前の予防について

どんな建物でも人が住まなくなった時からどんどん廃屋へと進むのがあっという間です。壁にも同じことが言えます。大谷石の壁や石垣や擁壁、ブロック塀などが朽ちてしまって危険な状態を目にする機会が一度もないという方はおそらくいらっしゃらないと思います。

近年では崩壊して歩行者の方が不幸な事故に巻き込まれてしまう話まで耳にしてしまいます。
行政も動き、そうした壁や擁壁の補強工事への補助金を出してくださる自治体も増えてきました。危機管理への貴重な一歩です。ただ、そうした工事というのはかなり大掛かりなもので、相当重症な状態を大規模工事で補うようなケースがほとんどで、現場打コンクリート工、ロックボルト工、グラウンドアンカー工 といった内容になり、補助の対象もそうしたものに限られることが多いようです。

そこで弊社がお勧めする工事は、そうした大変な事態になる前に留めておくことを目指しています。
虫歯を例に考えるとわかりやすいかもしれません。早めの検診で発見して直しておけば治療期間も短く、費用も安く済みますが、放置しておいて激痛が走るようになってからではまったく逆でかなり高くついてしまうことになります。
虫歯に限らず、早めの対策が功を奏するという話は珍しくないように思います。

擁壁の工事もまったく同じだと思うのです。現場打コンクリート工、ロックボルト工、グラウンドアンカー工 の費用に補助していただけるとはいえそれは全額ではなく、半額だったりすることも多いようですので、軽めで済む工事であれば補助がされなくとも総額では断然少なくて済む場合も多くなるのです。
綺麗な大谷石やブロック塀はもちろん当分の間は安心かもしれませんが、早め早めの対策をしておけばなお安心です。

かなり朽ちてしまった擁壁で、大掛かりな工事をしようにもできないケースの補修を繰り返し施工させていただいている中で、以上のようなことを強く思うようになりました。
現場打コンクリート工、ロックボルト工、グラウンドアンカー工 の費用の単価は数万円で弊社の補修工事とは桁が違います。もちろん強度も違いますが、それほど朽ちていない状態の壁や小規模な工事、予防の意味合いで行う工事となればオーバースペックということにもなります。
建設現場ではKY活動というものを毎日行なっています。「危険予知(KikenYochi)」の頭文字で、その日その日の考え得る危険を洗い出し、皆で予防しようという活動です。安全が第一だからです。決して「空気を読む」活動ではありません。

日頃からそうした安全安心を心がけていると、皆様のお宅の壁の安全安心の予防のための施工を一件でも多く承れると、それだけ社会のお役に立てることにもなり、それは何にもかえがたい僥倖とすら思えてきたりします。 少々おおげさかもしれませんが、本当の気持ちです。ぜひお気軽にお問い合わせください。

劣化しているブロック塀1
↑ だいぶ劣化しています。各パーツごとにずれが出来ていて、段差もきつくなってきています。この後も徐々に広がっていくことは間違いありません。
劣化しているブロック塀2
↑これくらいのうちから補強しておくことに越したことはありません。2世代先、3世代先、どれくらい先かはわかりませんが、上の写真のようになる可能性は間違いなくあります。
2021年03月13日 擁壁石垣の補修